作業療法士になるための臨地実習

勉強

作業療法士の養成過程における臨地実習は、学生が学んだ知識や技術を実際の現場で応用し、実践的なスキルを身に付ける重要なステップです。以下にその概要を説明します。

卒業するまでに経験する実習の全時間数は厚生労働省の「理学療法士・作業療法士理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会」によって決定しています。

理学療法士が3120時間以上なのに、作業療法士は3150時間以上とPTより30時間多い!

これは小児・発達領域や精神領域といった作業療法が関わる分野が広域であることからと思われます。

とはいえ、病院などの臨地実習はそのうち40週程度かと。まあ、それが大変なわけで。

1. 臨地実習の目的

• 学校で学んだ理論や技術を臨床現場で実践し、実際の患者さんに対する作業療法の提供方法を学びます。

• リハビリチームの一員として、他職種(理学療法士、言語聴覚士、医師、看護師など)との連携を学びます。

• 倫理的な判断力やコミュニケーションスキル、問題解決能力を養い、実際の作業療法士としての資質を高めます。

2. 実習の段階

初期実習(見学中心): 初期段階の実習では、病院や福祉施設などのリハビリテーション現場で作業療法士の役割や実際の業務内容を見学します。これにより、作業療法がどのように行われているかを理解します。

中期実習(部分的実施): 学生は一部の治療や評価を担当し、作業療法士の指導のもとで患者に直接関わります。この段階で、評価方法や治療計画の立案、実施を体験します。

総合実習(独自の治療計画の実施): 最終段階では、学生が指導を受けながら患者を一人で担当し、評価から治療計画の立案、実施、経過観察までを自ら行います。この段階で、作業療法士としての自信や実践力を養います。

3. 主な実習内容

評価: 患者の身体機能、認知機能、日常生活能力、精神状態などを総合的に評価します。

治療計画の立案: 患者のニーズや目標に合わせた作業療法の治療計画を立てます。

作業療法の実施: 計画に基づき、運動や作業、生活指導を通じて患者のリハビリを行います。

ケーススタディ: 担当患者のリハビリ進捗や治療の効果を振り返り、ケースレポートを作成することが多いです。

4. 実習期間

実習の期間は学校や国によって異なりますが、日本では養成過程での学年ごとに数回に分けて行われることが一般的です。機会がありましたらもう少し詳しくお話ししますね。

臨地実習は、学生にとって実践的な経験を積む貴重な機会であり、作業療法士としてのキャリアに不可欠な要素です。

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TOMORI
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このブログでは作業療法士を目指す方、現役のセラピスト、復職を目指す方に対して学び直し、資格取得、勉強方法、スキルアップにつながる情報、今後は個別での相談受付も視野に進めていきます。

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